子宮頸がん予防ワクチンについて

子宮頸がん予防ワクチンのキャッチアップ接種について(その2)

本年12月6日付けで厚生労働省より、子宮頸がん予防ワクチンのキャッチアップ接種について通知がありました。令和7年3月31日までに1回以上接種をしている方は、同年4月1日以降も3回目の接種が完了するまで定期接種として扱うとのことです。

対象者は1997年4月2日〜2008年4月1日生まれの女性です。

来年3月31日までに1回でも接種を受けて頂ければ、その後の2回も公費負担で受けられます。

最後のチャンスとなります。是非ご検討下さい。

子宮頸がん予防ワクチンのキャッチアップ接種について

子宮頸がん予防ワクチンの定期接種は、小学校6年生から高校1年生相当の女子が対象となっていますが、来年(令和7年)3月31日までは、キャッチアップ接種として、1997年4月2日〜2008年4月1日生まれのかたも対象となっています。

現在使用されているシルガード9は、3回接種するのですが、1回目と2回目の間隔は最短で1か月、2回目と3回目の間隔は最短で3か月となっており、ギリギリ4か月で接種を完了できます。

11月中に1回目を接種できれば、3月末日までには3回目を終了することが出来ます。
ご検討下さい。

子宮頸がん予防ワクチンについて

日本では、年間約1万人の女性が子宮頸がんに罹患して、約2.900人の方が亡くなっているとされています。
子宮頸がんの原因となるウイルスは、ヒトパピローマウイルスです。1983年に、ノーベル受賞者であるドイツのzur Hausenn博士が、子宮頸がん組織の中にこのウイルスのDNAがあることを報告しました。
このウイルスは1種類ではなく200種類以上に分類されており、そのうち子宮頸がんの原因となるのは少なくとも15種類あるとされています。

アメリカでは2006年に4価ワクチンであるガーダシルが、2009年に2価ワクチンであるサーバリックスが使用され、2014年より9価ワクチンであるシルガード9が承認され使われてきました。
2007年に接種を開始したスウェーデンでは、
浸潤性子宮頸がんの罹患リスクが63%減少したと報告しています。
さらに17歳未満で接種した場合は、リスクは88%
低下しており、17~30歳で接種した場合でも53%低下したとしています。

また、万が一子宮頸がんに罹患した場合でも、術後の再発率が有意に減少したという報告もあります。
ワクチンで子宮を守り、子宮頸がん検診で命を守ることが大事です。

子宮頸がんとは?

子宮頸がんとは?

婦人科のがんで最も多い子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。子宮体がんは子宮内膜がんともよばれ、胎児を育てる子宮体部の内側にある子宮内膜から発生します。

一方、子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部とよばれる部分から発生します。子宮の入り口付近に発生することが多いので、普通の婦人科の診察で観察や検査がしやすいため、発見されやすいがんです。また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要といえます。

子宮頸がんワクチン接種について、ご不明な点がありましたら、当院までお問い合わせください。

クリニック案内

医院名
たかだこども医院
院長
高田 修
住所
〒981-0124
宮城県宮城郡利府町沢乙東1-14
診療科目
小児科
電話番号
022-767-6555